先日のテレビ取材でのチームMUKATUKUの食事会、
いつも一品持ち寄りなので、今回は久しぶりに本気で?おむすびをむすばせていただきました!
この一桶に日本人の食文化の全てがつまっています!!
・・というのは言いすぎかもしれませんが、
僕や宮味にとってこの『おむすび』というのは特別な想いが詰まってるんですね。
NPO法人メダカのがっこう が母体のおむすび屋で修行してきた自分たちにとっては、
おむすびをむすぶ時、走馬灯のようにあの日々がっ!!笑
アースデイに向け、夜も空けぬうちから何百個という塩むすびを、手がつりそうになりながら結んだ日々・・。
東急のデパ地下に出店し、2週間もの間日の光を浴びず、缶詰でおむすびを結んだ日々・・。
真夏のAPバンクフェスティバルのサウナ状態の炊飯室で、うちわで扇いでもらいながらおむすびマシーンと化したあの日々・・。
激動のおむすび修行の日々も今となっては良い思い出。笑
今回の食事会はそんな思い出のおむすびの中から4品登場させました。
白のおむすびは百姓庵の塩を使ったシンプル『塩むすび』
茶のおむすびは『にんにく味噌むすび』(手前味噌とニンニクの香油を合わせて)
赤のおむすびが『黒大豆むすび』(防府で有機農業を営む岡本畑さんのぶち旨い黒大豆)
緑のおむすびが『海の幸むすび』(アラメの佃煮に青のりをまぶして)
どれもぶちおいしい僕らのおむすび達です。
ハレの日の料理、自給率にもこだわっていきたいと前回も書きました。
アラメ、青のりはこの冬採ってきたものだしお米も去年作ったひとめぼれ。
今回の料理、材料は全部で13種類ほど。そのうち自給できてるのは7品目ほど。
%になおすとすると約54%ぐらいですね。カロリーベースでいうと80%は超えそうですが。
う~ん、おむすびにすると今の段階でも自給率は高いな~。笑
これは今後もおむすび一辺倒になりそうな予感。。
おまけ・・・
「おにぎり」と「おむすび」の意味の違い(諸説あるが、その中の一説を紹介)
おにぎり
武士が旅に持ち運べる食べ物として発達した握り飯が、「お」がつく女性語に変化し、「おにぎり」に。片手に武器を持った状態でも、もう片方の手で「握る」ことができることからもきている。
お寿司などの「にぎり」なども片手で米を握るのでそう呼ぶ。
おむすび
おむすび=結び 。「結び」という音は天地万物を生み出す神霊、またはその霊妙な力を意味し、現代でも産霊という言葉で残っている。
当時の日本人は山を神格化し、その神の力を授かるために米を山型(つまり神の形)を型どって食べたのがいわゆる(おむすび)の始まりだそう。
「結び」を携帯し食することによって、無縁の地である「道」を行く「旅」の無事を祈った。
2種、あるいはそれ以上の異なった物が、出会い、合体するという意味もある。
手のひらと手のひらを使い両手で結ぶものともされている。
武器を片手に持つ必要のない、平和な世の中を意味するものでもある。
・・・
ぼくらはおむすび屋修行時代から、『おむすび』という言葉をこだわって使ってます。
これからもこの日本人の食文化の心であるおむすびが、
様々な『縁』や『場』をつないでくれることを願ってます。