近所の方から、昔ながらの魚の採り方を教えてあげるからと
海の穏やかな日に魚釣りに誘われ、早朝から海へ出かけました。
我が家からほど近いところにある「川尻岬」。
教えてもらった細い道を通りぬけて海まで下りていくと・・・
すでに釣りをはじめている、ご近所の方の姿が見えました。
大きな編みを構えるおとうさん。
その横で何かを石で叩くおかあさん。
「これで魚を集めるんよ。」
よく見るとそれはこれ。
岩にはりついている貝!
貝を石で粉々に砕いたものを海にまき
魚がそれを食べに集まってきたところを
編みですくうんだそうです。
わたしたちも教えてもらっていざ挑戦!
採れた採れた!
採れたのは「スズメダイ」という魚で
一番脂がのって美味しいこの時期に
昔からこうして採りに来るんだそうです。
多いときには一度に500匹も採れるんだとか!
私もおかあさんと一緒に貝砕きのお手伝い。
今は魚を釣るにも、餌を釣り具屋で買ってきたり
何をするにもお金を出して手に入れてしまうけれど
こうして工夫して、自然にあるもので生活していた
昔の人は本当に賢いなあと感心します。
沢山採れた魚を私たちも頂いて帰りました。
教えてもらったスズメダイの食べ方は
薄く骨ごと切って刺身で食べるのが
この辺りでは一般的らしいのですが
手のひらサイズの小さい魚なので
ひとつひとつウロコをとってさばくのは
なんとも大変な作業!
簡単な料理方法はないかなとネットで検索してみたら
福岡の郷土料理で「あぶってかも」という
スズメダイの料理がありました。
作り方はいたってシンプル。
塩をふってねかせておいた魚を弱火でじっくり焼くだけ。
ウロコも内臓も丸ごと食べられるという
手間のかからない嬉しい料理です。
早速つくってみたら、これがとっても美味しい!
脂がのっていて外はパリパリして香ばしく
じっくり焼いたので頭や骨も丸ごと食べれるし
簡単で美味しくてやみつきになりそうです。
昔ながらの魚釣りの知恵と
それを美味しく食べる無駄のない郷土料理に
感動の一日でした。
道明さん、宮味さん、ご無沙汰しちょります東京の中野です。
明日帰省する予定でして、
地元の情報でも何か仕入れとこうとたまたま今閲覧したら、
なんとも素晴らしい漁法を体験してるじゃあないですか!
そんな漁法全然知らなかったし、
スズメダイの食べ方や旬も全然知らなかったなあ。
益々向津具のスペシャリストになって、
色々またお話聴かせて下され。
帰ったら顔出しますんでよろしゅう(^_^)/
2014年8月1日 2:53 PM | 中野博文
中野さん
よければ朝一でスズメダイとりにいきますか!?
台風でしけてるかもしれませんが。。
帰省楽しみにしてます!!
ドウミョウ
2014年8月1日 8:12 PM | doumyou