開いて墾る(はる)と書いて開墾。
自給自足を始めようっていうなら避けては通れない道、もはや儀式みたいなもんでしょうか。
昨年は近所のばあちゃんの田んぼを借してもらったので、今年が初の開墾作業。
大家さん所有の荒れた田畑もあるが、人に貸してたり、田んぼに使える水が無かったり、かなり遠かったりと条件はよくない。
それらは他の用途に使うとして、今年からの田んぼと畑用に、近所のばあちゃんに新たに山の棚田を借りました。
当然荒れ放題。
こんな感じ。
冬の朝日を浴びてるんでなんだか綺麗ですが、葛の根にセイタカアワダチソウ、カヤなんかが生い茂ってて、夏場はジャングルみたいになります。
地元の人からするとこういう状態になったら到底使い物にならない、止めたほうがいいぞ、なんて言われることがあります。
でも僕らの祖先は山だったところを、木を切り、木の根を取り除き、石を拾い、鍬で耕し、うねを作り、種を植えていったわけで。
それに比べたらこのぐらいは楽なものだろうと思う。
しかも僕らには文明の利器、草刈機もあります。
自給自足ですからなるべく化石燃料を使う機会を減らしていきたいのですが、草刈機はやはり必要だなとぼくらは判断しています。ありがたく使わせてもらおうと思います。
ちなみに草刈機を使わない場合はこの大鎌を使います。
昨年、海の見える小さい棚田を開梱してみたときは、こいつを使いましたが結構イケます。
草刈機を使うほどではない時は、なるべくこの大鎌を使っていくべし!!
ちなみに僕らが今年から借りた山の棚田の全景はこちら。
地元の方が廃材のトタン板で猪よけの柵を設置してくれてます。
手前右下の荒れているところ(草が生えているところ)がぼくらが借りた棚田です。
画面中央の奥にも借りました。そしてその奥が大家さんの棚田なのでそれも使えます。
一番奥は日あたりに難アリですが。適した作物を植えていこう。
向こう側の道路からもう一枚。
広葉樹の山に囲まれており、こじんまりとした盆地のようになっていて、いい風景です。
田んぼ用の棚田を草刈り。(畔に木が生えていて風流ですね。)
畑用の草も刈る。ここの奥が大家さんの棚田。20年近く荒地で日あたりも悪い。う~ん、何を植えようか。
田んぼ3反、畑5反、果樹用に1反ぐらいはありますね。ちなみにこの面積は自給分の農をするには僕らだけでは広すぎます。
同じ移住者の涼平くんと半分づつ作っていくと決め、開墾も共に行います。
同じ場所で農をすることで必要な資材を減らせたり、労働を協力できたり、管理なんかも共有できたりとお互いにいろいろなメリットがあります。自給自足も協同・協働があってこそ暮らしが豊かになっていくと思います。
草刈りはほぼ終わりましたが開梱のまだ入口っす。
晴耕雨大(造語。笑。天気の良い日には耕して雨の日には大工仕事をするの意味。)で、少しづつ進めていきます!
写真は荒地に種をつける外来種のセイタカアワダチソウ。
敵視されるセイタカアワダチソウも子孫を残そうとするその姿は頼もしい気がします。
こちらは日本古来種のススキ。(ちょっとモジャっとしてしまっていますが。)
ススキ、セイタカアワダチソウ、葛、カヤだけが生えた荒地だった棚田。
今後、また人の手が入ることによって変化していくだろう草や生物の営みが楽しみです。